ベトナムの農林水産品の輸出状況:日本向けの輸出トップは?

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ベトナムはコーヒー、胡椒、カシューナッツ等の多くの農産物を輸出している世界有数の農業大国として知られている(コーヒーの輸出量は世界2位、胡椒・カシューナッツは1位)。ベトナムの主要な農林水産物輸出相手国のうち、日本への輸出量も年々増加しており、ベトナムにとって日本は重要な輸出相手国となりつつある。本レポートにおいては、対日本のベトナム農林水産物輸出の動向について解説していきたい。

1.ベトナムの農林水産物輸出の概況

ベトナム経済は過去30年間の間に急速な発展を遂げてきたが、農林水産物の輸出はそのような発展に大きく貢献してきた。輸出額は年々右肩上がりとなっており、2020年においても輸出額は2.5%増加し、412.5億ドル(4兆5,375億円相当)と過去最高の数値となった。

 輸出された品目を農産物、林産物、水産物に区分すると、コーヒー豆やキャッサバ等を含む農産物が全体の49%と半数近くを占めている。次いで木材チップや木質ペレット等の林産物が30%、エビや魚等の水産物が21%と続いている。

ベトナムの農林水産物輸出の主要な相手国は、国境を接している中国、次いでアメリカとEUであるが、近年はASEAN諸国および日本との取引額も増加している。2019年のベトナムの国別の輸出高を見ると、日本は5番目に位置している。

2.日本へのベトナム農林水産物の輸出状況

ベトナムによる対日本の農林水産物の輸出実績を見ると、水産物の輸出割合が最も多く、次いで林産物、農産物という順番になっている。

我々の身近なところでは、スーパー等で販売されているほとんどのウシエビ(ブラックタイガー)の原産国が「ベトナム」と表記されているのを見たことがある方も多いと思う。その他にもベトナムで多く養殖されているパンガシウス(バサ)の日本への輸入も多くなっている。パンガシウスはウナギに似た風味を有しているが、価格が安価であるため徐々に人気を集めているという。

ベトナムから日本への輸出が好調な背景には、日本の厳しい品質・衛生基準を満たすべくベトナムの農林水産業者が改善の努力を続けてきたことがある。例えば加工工場におけるHACCPの導入、化学薬品を可能な限り使用しない養殖・栽培方法、鮮度を保ったまま運搬するための物流チェーンの構築などである。今後もベトナムから日本への農林水産物の輸出量は継続的に増加していくものと考えられる。

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