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図解で分かるベトナム企業:今最も注目すべきベトナム企業T&Tグループ

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目次

  • ベトナムの巨大コングロマリット企業の一角
  • 元国営会社の株式化(M&A)に積極参入
  • 農産物の生産、食品加工、林業といった事業に次々に参入
  • 今最も成長を続けるベトナム企業の1つ

 近年、急速なベトナム経済の発展に伴い、多くのベトナム企業の名前が日本でも知れ渡るようになった。例えば、ベトナムの巨大コングロマリット企業で時価総額トップのビングループ、乳製品メーカー最大手のビナミルク、ベトナム国防省傘下にある最大手通信会社ベトテルなどだ。ベトナムのビジネスに関わるビジネスマンであれば、1度は耳にしたことがあるのではないだろうか。

 この記事では、日本ではあまり知名度は高くないものの、急成長を続けており、ベトナムでも注目が高まっているベトナム企業の1つである、「T&Tグループ」について詳しく見ていきたいと思う。最近では、2018年に日本の三井物産がベトナムでの再生可能エネルギー、スマートシティ開発でT&Tグループと覚書を締結し、その総投資額は約1,300億円規模と報じられ、日本でもT&Tグループの存在が広く知られるようになってきた。

ベトナムの巨大コングロマリット企業の一角

T&Tグループはビングループと同じように、不動産開発を中心とし、異業種事業にも参入するコングロマリット企業(複合企業)の1つで、1993年にDo Quang Hien(ドー・クアン・ヒエン)氏によって設立された。T&Tグループは不動産開発、都市開発を中心の事業とし、金融事業のほか、農産物の生産、交通インフラ、エネルギー、医療、教育、ヘルスケア、スポーツ事業など、他分野での企業買収を通じた参入をこれまで進めてきており。。グループ内には30社を超える子会社や関連会社が存在する。

創業者であり、現CEOでもあるヒエン氏はハノイ総合大学(現:ベトナム国家大学ハノイ校)で物理学を学んだあと、ハノイラジオ局のテレビ修理工場で務めた。その後、科学技術省傘下の国家技術研究所(現:技術応用研究所)で勤務し、1993年にT&Tグループの前身であるT&T有限会社を立ち上げる。創業時は、東芝やパナソニック、三菱といった日本ブランドの家電製品を販売する会社として始まった事業は順調に進み、1998年には当時では国内最大規模のバイク製品・部品工場の建設に投資を行った。投資額は3,000億ドン(現在のレートで13億円程度)に及び、当時としてはかなり大規模である。その後、冷蔵庫組み立て工場の建設にも500億ドンを投資しており、工場への投資を進めている。

元国営会社の株式化(M&A)に積極参入

2005年に金融事業にも参入したことがT&Tグループの発展の転機点となった。T&Tグループはサイゴンハノイ商業銀行(SHB)の株式を14%取得し、同銀行の筆頭株主となった。その後、サイゴンハノイ証券(SHS)、サイゴンハノイ保険(BSH) の大株主になり、金融機関を傘下におさめている。

2006年には、プロサッカークラブ「T&T FC」の前進であるT&Tハノイフットボールクラブを設立した。同チームはベトナムで著名なサッカークラブとして、現在でもベトナム国内で広く知られている。

2007年には有限会社からT&Tグループとなり、この時期から不動産開発、都市開発に注力し始め、ハノイ市やホーチミン市といった都市部での大規模不動産プロジェクトへ積極的に投資を進めていく。そして、コングロマリット企業として頭角を現し始めるのは2010年以降からである。T&Tグループは当時ベトナム国内で進んでいた国営企業の株式化に積極的に参加し、株式の取得を行った。

農産物の生産、食品加工、林業といった事業に次々に参入

その結果、金融、不動産以外にも農産物の製造販売、食品加工、交通インフラに関連する元国営企業を傘下に収めるに至った。代表的な事例として2015年にQuang Ninh港を管理するQunag Ninh港株式会社の株式98%を取得。その後も。農産物生産、農業資材メーカー、最大手林業会社といった元国営企業の株式を取得している。

 特に近年T&Tグループが注力しているのはエネルギー事業だ。T&Tグループの100%子会社であるT&Tエナジーはベトナム国内にある再生可能エネルギープロジェクトへの投資を進めている。代表的な事例として、2006年には、日本のシャープエネルギーソリューション社と共同で、NinhThuan省での太陽光発電(出力規模45MW)へ投資を行ったプロジェクトが挙げられる。T&Tエナジーの方針として、今後は太陽光、風力、バイオマスといった再生可能エネルギーだけでなく、LNGといった大型火力発電の開発も視野に入れているという。

今最も成長を続けるベトナム企業の1つ

ONE-VALUEによるT&Tグループへのヒアリング調査によれば、T&Tグループは日本企業とのビジネスについても非常に歓迎しているという。

日本のメディアではあまり報じられることが少ないT&Tグループであるが、今最も成長を続けるベトナム企業の1つであると筆者は考えており、今後の同社の動向が注目される。

T&Tグループについてより詳細な情報をご要望の方は是非、お気軽にご連絡頂きたい。

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