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2020年のベトナムFDI概況:アジア諸国からの投資が活発化

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目次

  • 2020年はシンガポールがベトナムFDIをけん引
  • 分野別では加工・製造業がトップ
  • Bac Lieu省での大型案件が全体をけん引
  • エネルギー、不動産、製造業の大型案件が目立つ
  • コロナ明けを見据えたベトナム投資・中国からの製造拠点の移転が進む

 2020年、新型コロナウイルスが世界的に流行し、各国の経済や企業の投資活動に大きな影響を与えた。一方、新型コロナウイルスの封じ込めに成功したと言われるベトナムでは、新型コロナウイルスによるネガティブな影響を受けつつも、外国企業からの投資活動(外国直接投資。以下、FDI)は依然として活発に行われている。欧米企業からのFDIは大きな動きはないが、アジア企業からの積極的な投資が現在行われており、都市部を中心とした不動産、エネルギー、製造・加工といった分野での大型案件が目立っている。このレポートでは、2020年10月末時点までのベトナムにおけるFDIについて動向を整理し、今後のベトナム市場への投資に関する示唆を読者に提供していきたい。

2020年はシンガポールがベトナムFDIをけん引

 計画投資省及び外国投資庁の統計によれば、2020年(10月末時点)におけるベトナムのFDI認可額(新規及び拡張の合計)は234億8000万USドルに達し、2019年の同時期と比較して80.6%に相当する投資額となった(前年同期比マイナス19.4%)。また、FDI実行額をみても、10月末時点まで158億USドルと推定され、2019年の同時期の97.5%に相当する。国・地域別に内訳をみると、シンガポールが75億USドルで最も多く、総投資額の約32%を占めている。次点で韓国(15%)、中国(9%)、日本(8%)などの国々が続いた。新型コロナウイルスの影響もあり、全体としてみれば前年同期比を下回る結果となった。

 

分野別では加工・製造業がトップ

分野別に見ると、「加工・製造業」が107億USドルでトップとなり、総投資額の45.7%を占めた。他方、「エネルギー・ライフライン関連(発電、送配電、水、ガス)等」は2番目に続き、全体シェアの20.5%を占めている。続いて、「不動産」が35億USドル、「小売・卸」が14億USドルと続く。

Bac Lieu省での大型案件が全体をけん引

また、省・地域別にFDI認可額見ると、Bac Lieu省が首位に立ち、大型LNGガス火力発電(総投資額40億ドル、全体構成比17%)が全体をけん引した。第2位にホーチミン市が続き、認可額は34億USドル、全体の14.6%を占めている。ハノイ市は第3位で認可額は31億ドル、構成比は13.3%で、ホーチミン市と同じ水準であった。続いて、Ba Ria-Vung Tau省、Binh Duong省、Hai Phong市といった都市部が名を連ねている。

 

エネルギー、不動産、製造業の大型案件が目立つ

2020年、投資額が大きい大型案件を見ると、1位と2位がエネルギー関連の案件で全体をけん引した。新型コロナウイルスによる投資の冷え込みが懸念されたが、アジア各国の投資家による大型投資案件が全体をリードする結果となった。南部Bac Lieu省におけるLNG発電案件が約40億USドル、Ba Ria-Vung Tau省における油製品製造プロジェクト案件が13.9億USドルで投資額上位の案件となった。このほかは、不動産や製造業での大型案件が目立っている

コロナ明けを見据えたベトナム投資・中国からの製造拠点の移転が進む

 以上、2020年のベトナムFDIの動きを見ると、新型コロナの影響で前年同期を下回ったものの、エネルギー関連、不動産、製造業での大型案件が全体を支え、アジア諸国を中心とした積極的な投資が行われている。世界的なトレンドとしては、中国から第3国への製造拠点の移転が進んでおり、移転先としてもベトナムは多くの企業から注目を集めている。

また、コロナ明けを見据えた企業の活動は依然として活発化しており、M&Aを検討する日系企業も増加傾向にあるとONE-VALUEは認識している。今後も製造業、エネルギー、不動産といった分野を中心に外国企業からのベトナムへの直接投資は継続していくと考えられ、コロナ明けを見据えた動きやM&A、ベトナム企業の買収の動きも加速しつつある。

 

ONE-VALUE INC.
経営コンサルティング事業部
ベトナム進出支援チーム

 

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