新型コロナが与える外国人人材市場への影響と新たなチャンス

新型コロナウイルスの影響で労働市場にも大きな影響が出始めている。政府が発表した2月の有効求人倍率は、前年同月と比べて0.18ポイント下がっており、契約期間の満了や勤め先の都合により退職し、その後新たな職についていない人(完全失業者数)の数は18カ月ぶりに40万人を超えた。首都圏を中心に経済に大きな影響を及ぼしているコロナウイルスだが、今後この影響が長続きすることになれば、労働市場にもさらに大きな影響が出ることが予想される。しかし一方で、かえって需要の増加が進み、より人材のニーズが高まっている業界もある。

1.コロナの影響で有効求人倍率は急激に低下、労働市場に暗い影を落とす

特にアルバイトやパート、契約社員などの非正規雇用者は、雇用の打ち切り、また契約期間が更新されない等で職を失うケースが多くなっている。雇用側の視点でも各業界で売上が落ちている中、現状の人員を維持するのは困難な状況が続く。

2.コロナの状況でも売り上げを伸ばす小売業では人材は引き続き需要高が続く

一方で、この状況の中で売上を伸ばしている業界もある。小売業界は前年の同じ月と比べて1.7倍の売上額の増加となっており、特に飲食料品、医薬品・化粧品の販売額がそれぞれ3.9倍、9.2倍と大幅な増加となっている。コロナウイルスへの不安から消費者がマスクや食料品等の買いだめを行っていることが、消費を押し上げた原因である。

売り手市場と言われていた労働市場がコロナウイルスにより状況が変わっている現在、企業側が行うべきことはコロナウイルス収束後への準備である。人員の削減や休業を企業が余儀なくされている中で優秀な人材が労働市場に出てきている。

この状況下でいかに優秀な人材を迅速に確保し、収束後の事業展開にまで目を配るかが今後の経営のポイントとなり、買い手である企業側にとってこの状況下は人材の確保という点から見ればチャンスであると言える。

また売上を伸ばしている小売業界にとっては人員の追加が喫緊の課題となる。そのため他業界から流れてきた労働力をすばやく確保することを、今後の方針とするべきだろう。小売業界にとってこの状況は守りに入るのではなく、積極的な人材確保を含めた攻めの姿勢に出るべきである。

飲食店や宿泊施設では多くのベトナム人留学生が働いてきた。外国人留学生は「資格外活動」という労働許可を取ることで週28時間までのアルバイトが可能になる。しかしコロナの影響で飲食店、ホテル、カラオケ店等の休業が相次ぎ、職を失う留学生が相次いでいる。彼らはSNS上でも積極的に求職活動をしており、かつてないほど多くの外国人人材が労働市場にあふれている状態である。しかしその一方で、需要が増えている冷凍食品の製造工場、小売店舗での販売店員などでは人手不足の状況が依然としてある。そのためそれらの業界にとっては解雇されたベトナム人アルバイトを多く採用するチャンスであると言える。

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