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ベトナム最大手林業企業:VINAFOR社の紹介

VINAFOR社の概要

ベトナム国営林業公社(Vietnam Forestry Corporation=VINAFOR)はベトナム最大手の林業・木材販売を行う国営企業であり、植林、木材製造・販売を展開している。

下記がVINAFOR社の概要を示した紹介ビデオとなる。

VINAFOR社の紹介ビデオ

売上規模

2020年の売上は約113億円、税引前利益は約17億円、従業員数はグループ子会社を含めると約10,000人と、売上規模・人数規模ともに最大規模である。

所有林地

VINAFOR社はグループ全体で4.3万haの森林を所有しており、その森林がベトナム全国の各地に分布している。主要な森林は国内市場・国外市場向けの木材・木製品を提供するためのアカシア、ユーカリ、松などの人工林である。

FSC認証

VINAFOR社は2013年に自社所有する森林において森林認証制度(=FSC)の承認を受けた。当時ベトナムではFSC認証を受けた例は他になく、ベトナムで初めてFSC認証を受けた企業となった。その他、当時FSC認証を受けたVINAFOR社の林地もベトナムで最大規模だった(当時、FSCを受けた林地の面積が3.8万haだった)。

現在、VINAFOR社が所有する森林のうち2万haがFSC認証を受けている。2025年にVINAFOR社が所有するすべての森林がFSC認証を受ける目標向け、積極的にFSC認証を申請している。

VINAFOR社の人材事業

VINAFORはグループ会社の「VINAFOR 労働協力サービス有限会社」において、ベトナム人材の送り出し事業を行っている。これまで同社は約1,400人の技能実習生、および50人のエンジニア(高度人材)を日本へ送り出している。特にVINAFORが強みを有する人材の分野は建設、造船、農業、林業、飲食料品製造となっている。

VINAFOR社は即戦力となる人材を送り出すことを理念としており、自社教育機関における丁寧な日本語教育、職業教育を行っている。そのため、同社を通じて来日した技能実習生は受入企業において、非常に熱心に仕事に取り組んでおり、受入企業からも高評価を受けている。

VINAFOR社と日本企業との関係

これまでVINAFOR社は複数の日本企業と提携して、事業を行ってきた。

双日とVINAFORが製紙用ウッドチップ製造を行う合弁企業を設立

双日とVINAFOR社がクァンニン省、ハ・ティン省、クアン・ナム省に、植林および製紙用ウッドチップの加工・輸出を行う事業会社( Vietnam Japan Chip Cai Lan Corporation, Vietnam Japan Chip Vung Ang Corporation, Vietnam Japan Chip Da Nang Corporation )を設立した。資本金は500万ドル、双日が51%~60%、VINAFORが40%~49%出資している。

ヤマハ発動機の現地拠点「ヤマハモーターベトナム」にVINAFORが30%出資

主に二輪車の販売を行うヤマハ発動機のベトナム拠点「ヤマハモーターベトナム」にVINAFORは30%を出資している。VINAFORは同社が有するベトナム現地でのネットワークを活かして、ヤマハモーターベトナムの事業発展に貢献している。

丸和林業グループとVINAFORが林業分野の技能実習生受入に関する独占協力契約を締結

2021年3月、全国規模で木材チップ製造を主とする林業事業を行う丸和林業グループは、同グループで技能実習生の受入・受入企業へのサポートを行う「協同組合丸和林材」とVINAFORグループの送り出し機関「VINAFOR 労働協力サービス有限会社」との間で、林業分野の人材の派遣・受入等を促進するために独占協力契約を締結した。

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