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ONE‐VALUE株式会社|ベトナムM&A支援案件|イオンエンターテイメント、合弁会社設立を発表

ONE-VALUE株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:フィ ホア)は、イオンエンターテイメント株式会社(日本)とBeta Media(ベトナム)の合弁会社設立を支援しました。新たに設立された『Aeon Beta Cinema』は、ベトナムの映画業界に新たな一章を開きます。

はじめに

当社ONE-VALUE株式会社は、イオンエンターテイメント株式会社(日本)とBeta Media(ベトナム)のアドバイザリーとして合弁設立事業を支援いたしました。2024年7月31日、ホーチミン市で開催された調印式にて、新たな合弁会社『Aeon Beta Cinema』の設立が正式に発表されました。

本プロジェクト概要

イオンエンターテイメント藤原社長、弊社代表ホア、Beta Group CEO ブイ・クアン・ミン社長
(左から)

『Aeon Beta Cinema』合弁会社の設立

  • イオンエンターテイメント株式会社(日本)とBeta Media(ベトナム)が新たに設立した『Aeon Beta Cinema』は、ベトナムのエンターテイメント業界に革新をもたらし、新たな体験を提供することが期待されています。
  • このプロジェクトでは、最先端のプレミアムシアターの開発・運営をはじめ、魅力的な映画製作への投資、さらにはベトナム、日本、そして世界各国の多様な映画の配給を行い、観客に豊かな映画体験を提供します。
  • 2035年までに約数百億円(ベトナム現地報道では約2億ドルと報道)の投資を予定し、全国に50以上のプレミアムシアターを展開する計画です。
2024年7月31日、ホーチミン市で開催されたイオンエンターテイメントとベータメディアの調印式の様子

ONE-VALUE株式会社の支援内容

本プロジェクトにおいては、ONE-VALUE 株式会社が合弁事業のFA業務(フィナンシャル・アドバイザー)を担っておりました。具体的に、ONE-VALUE は、ベトナム映画業界の市場調査を含めたフィジビリティ・スタディ(FS調査)や、提携候補パートナー選定等といった本件の合弁事業の進捗全般の管理、交渉の助言や手続き実施の支援等を行いました。

弊社代表ホアとイオンエンターテイメント藤原社長

イオンエンターテイメントとベータメディア、ベトナムでの合弁事業を発表

2024年7月31日、ホーチミン市において、イオンエンターテイメント(日本)とベータメディア(ベトナム)がベトナムにおける合弁事業を正式に発表しました。この合弁会社は、映画館の開発、管理、運営、映画製作への投資、主にベトナム市場におけるベトナム映画、日本映画、海外映画の配給を目的としています。

 本合弁事業においては、2035年までに約数百億円(ベトナム現地報道では約2億ドルと報道)を投資し、ベトナムと日本の価値観に調和したモダンなスタイルで、イオンベータシネマブランドのもと、50以上のプレミアムシアターを建設する予定です。イオンベータシネマは、ベトナム各省に展開され、観客に最高の映画鑑賞体験を提供します。イオンベータシネマは2025年にオープン予定です。

企業紹介

イオンエンターテイメントについて

イオンエンターテイメント株式会社は、日本で多くの劇場とスクリーンを持つ大手映画館チェーン「イオンシネマ」を運営しています。1993年、日本初のシネマコンプレックス「イオンシネマ海老名」(旧ワーナー・マイカル・シネマズ海老名)をオープンして以来、全国に映画館を拡大し、現在では96館(821スクリーン)を運営しています。

映画体験の価値向上のため、イオンエンターテイメントは最新設備を積極的に導入しています。例えば、IMAX®は、国内の映画館チェーンで最多となる全国10館に導入されています。さらに、映画館の運営に加え、映画配給、イベント開催、限定商品の開発へと事業領域を拡大しています。利便性の良い立地を活用し、映画上映のみならず、スポーツや音楽イベント、演劇、お笑い、ミュージカルなどのライブ上映も行い、様々なエンターテイメントを提供することで、映画館でのユニークな体験やコンテンツを充実させています。ベータ・メディアについて

ベータ・メディアについて

“すべてのベトナム人に手頃な映画体験を “という理念の基、2014年、ベータメディアが設立されました。ベータメディア運営するベータシネマは、ユニークで活気的なデザインのもと、投資と運営コストを最適化することで、質の高い映画体験を提供しています。適切な場所を選択し、スペースを最大限活用することで、チケット1枚あたりの平均価格を、ベトナムで大多数の人々に適した約5万VND強に維持するように価格設定を行っています。

ベータ・シネマは、COVID-19流行前の映画館業界のピークであった2019年と比較して、2023年は150%増という目覚ましい収益成長を達成しています。現在、ベータ・シネマはベトナム全国に20のシネマコンプレックスを有し、年間600万人の顧客にサービスを提供しており、ベトナムの映画市場における一般セグメントで、主要企業の一つとなっています。

各代表者の本プロジェクトにおけるONE‐VALUEへのコメント

イオンエンターテイメントとベータメディアが鏡開きを行う様子

イオンエンターテイメント|藤原社長のコメント

本プロジェクトをスムーズに進めることができたのは、ONE-VALUE株式会社の支援のおかげです。日系企業が海外進出するのは非常にハードルが高く厳しいものですが、今回はホアさんを通じて、ONE-VALUEさんがベータメディアとのマッチングを上手く支援していただき、非常にスムーズにここまで来ることができました。

また、ベトナムで映画事業を展開するにあたり、親会社に対してマーケットデータや数字的な根拠を説明することが求められました。その際、ONE-VALUEのバックアップとベータメディアの協力のおかげで、スムーズなコミュニケーションが取れました。三社が密にコミュニケーションを図り、お互いの理念や主張のギャップを埋めるために努力したことが、今回の成功につながったと思います。お互いが主張し合い、妥協点を探りながら、徐々に歩み寄ることで、調印式を迎えることができました。

ONE‐VALUEには、今後も引き続き両社のパイプ役として活動してほしいです。また、ベトナム市場でのビジネスを成長させるためには、多くのハードルを乗り越える必要があります。お互いを知り、コミュニケーションを取ることが重要であり、そのパイプ役としてONE-VALUEに期待しています。さらに、ベトナムにおける事業成長のためにマーケットリサーチや予測など、次のステップでもONE-VALUEの協力をお願いしたいです。

Beta Group |ブイ・クアン・ミン社長のコメント

「ONE-VALUEの取締役代表であるホアさんと、ONE-VALUEチームのプロフェッショナルな働きぶりには、本当に感心しました。交渉から情報の伝達、各作業の実施に至るまで、すべてを体系的かつ丁寧に行い、細かい分析と綿密な計画を有していました。ONE‐VALUEは、両国および双方の企業文化を深く理解しており、問題を早期に解決することができました。フィ・ホア氏は単なる仲介者にとどまらず、意見が一致しない場合には代替案の提案し、両社に大きく貢献しました。これにより、交渉はよりスムーズで、緊張感のない友好的な雰囲気で進み、時間も節約されました。

私にとって、ホアさんは本当に“大規模M&Aの仲人”にふさわしい人物です。イオンシネマとベータメディアの取引により、今後数百億円がベトナムに投資され、映画産業の状況が一変するでしょう。ホアさんとONE-VALUEのような素晴らしいパートナーを持てたことは、我々にとって非常に幸運です。」

ONE‐VALUE株式会社|フィ・ホアによるコメント

ONE-VALUEの取締役代表フィ・ホアは、6ヶ月以上にわたる2社のパートナーとの交渉と協議を経て次のように述べています。

「このプロジェクトは、企業間にとどまらず、ベトナムと日本の映画文化を結びつける架け橋となります。これまで、ベトナムの人々は日本の映画文化に触れる機会が少なく、日本の映画はベトナムでの上映機会が限られていました。したがって、ベータとイオンの合弁事業は、ベトナムで日本の映画が広く紹介され、ベトナムの映画館で多くの日本映画が上映されることになります。

イオンエンターテイメントとイオンメディアの架け橋としての役割を果たすことができたことに、私とONE-VALUEは非常に幸せで誇りに思っています。この取引を通じて、ONE-VALUEは映画市場について多くの知識と貴重な経験を得ることができました。私たちの貢献が、現代的な映画館、映画作品、そして両国間の強固な協力関係として実現されると信じています。

ベトナムにおける映画産業の発展について

本事業は、ベトナムの映画産業全体の発展と、日本とベトナムの経済協力における重要な一歩になります。調印式には、ヴィ・キエン・タイン映画局長、イオンエンターテイメント藤原社長、ベータグループブイ・クアン・ミン社長をはじめ、映画・エンターテイメント業界関係者が多数参加し、本事業への高い期待が示されました。

藤原社長は、ベータメディアについて「ベトナム市場への深い理解、優れたマーケティング知識、強力な現地ネットワークを持つ完璧なパートナー」と評価しました。「映画には人と人をつなぐ力があります。私たちはその力を信じ、ベトナムのお客様に驚きと感動をお届けできるよう挑戦し続けます」と意気込みを語りました。

ミン社長も「両社のビジョン、想い、コア・バリューの共有が今回の合弁事業成功の鍵です。イオンエンターテイメントの映画産業における豊富な経験と、ベータメディアのベトナム市場への深い理解が相まって、画期的な発展の機会を生み出すでしょう」と述べ、両社の相乗効果に期待を寄せました。

この事業により、ベトナムの映画業界は、充実した娯楽体験と最先端の映画鑑賞環境を提供することが可能となります。さらに、イオンベータシネマは、ベトナムと日本の文化交流や関係強化にも貢献し、持続可能なベトナム社会の発展に寄与することが期待されています。

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