ベトナム企業調査・プレDD

ベトナム企業調査・プレDDとは

ONE-VALUEの「企業調査・プレDD」は、M&A・出資・合弁・業務提携・長期取引などの前に、対象企業のビジネス実態を確認するためのオーダーメイド型サービスです。ここでいう「プレDD」は、特にビジネス面にフォーカスした事前デューデリジェンスを指します。

  • そもそも、この企業と組むべきかどうか
  • 本格的なDD(デューデリジェンス)や交渉に進むだけの価値があるか
  • 自社のベトナム戦略の中で、どのような位置づけ・関わり方が適切か

といった問いに対し、公開情報では分からない「現場に近い姿」を確認し、分かりやすく整理することを目的としています。

結果として、本格DD・最終交渉の前に大きな齟齬やリスクを事前に把握できる、また「期待していたイメージ」と「実態」のギャップを確認し、条件・スキームを調整できるなど、意思決定の質を高めることがプレDDの役割です。

ONE-VALUEのプレDDの特長

1. 聞きにくい詳細情報を取得可能

デスクトップ調査・AIによるディープリサーチでは取得できないことはもちろん、まだ関係値が出来ていない現地パートナー候補企業に直接聞きにくい詳細情報が取得可能です。

例えば、財務面、技術面(研究開発・エンジニアについて)、営業体制、マーケティング体制、スキル、実績等です。

2. 「プレDD」を起点に、企業調査と戦略評価を一体で実施

ONE-VALUEのプレDDは、単なる企業情報の収集ではなく、企業調査(ビジネスモデル・収益構造・取引関係等)の事実確認と、それを踏まえた貴社の戦略とのフィット感評価と示唆をセットでご提供します。

対象企業の事業・組織・パートナー関係を整理したうえで、「貴社が目指すベトナムでのポジション」と照らし合わせ、「M&A/少数出資/業務提携/通常取引のいずれが妥当か」「本格DDに進む場合、どこに重点を置くべきか」といった観点でコメントします。プレDDは「やる/やらない」だけでなく、「どういう関わり方が現実的か」を整理するプロセスでもあります。

3. ベトナム横断の知見を活かした「業界の中での位置づけ」評価

ONE-VALUEは、ベトナムに特化して、製造業・インフラ・エネルギー・物流・IT・消費財・小売・サービスなど、多様な業界で市場調査・M&A支援・進出コンサルティングを行ってきました。

そのため、対象企業をベトナム市場全体の成長性・政策・規制の流れ、業界の構造・サプライチェーンの中でのポジション、同規模・同業他社との比較の中に位置づけながら評価することができます。

「この会社単体としてどうか」だけでなく、「ベトナムという土俵の上でどう見えるか」を整理できる点が、ONE-VALUEのプレDDの強みです。

4. 組み合わせ前提のプレDD設計 ― 他の調査との連携

プレDD単体でもご利用いただけますが、実務上は他の調査と組み合わせることで、より立体的な判断が可能になります。目的・ご予算・タイミングに応じて、“やり過ぎず・不足しない”プレDDの設計を一緒に行います。

  • 市場調査+プレDD:市場の伸びしろ・規制・競争状況と、対象企業の立ち位置を合わせて確認
  • 競合調査+プレDD:競合の戦い方・価格・チャネルを踏まえた上で、対象企業の強み・弱みを評価
  • 営業戦略リサーチ+プレDD:既存ビジネスとのシナジーを前提に、連携余地を検討

プレDDで確認する主な項目

プレDDのスコープは案件ごとに設計しますが、典型的には以下のような観点から検証します。

1. 基本情報・ガバナンスの概観

  • 企業概要(沿革・資本構成・株主・関連会社)
  • 経営陣のプロフィールや経営スタイル
  • 意思決定プロセス・オーナーシップの特徴
  • ガバナンス・コンプライアンスに関する基本的な認識(把握可能な範囲)

2. ビジネスモデル・収益構造

  • 事業ポートフォリオ(製品・サービス・ソリューション)
  • 売上構成(事業別・顧客セグメント別・地域別 等)
  • 主要顧客・チャネル・パートナーとの関係と依存度
  • 粗利率・コスト構造の特徴(公開情報+インタビュー等から把握可能な範囲)

3. 競争環境・ポジション

  • 主要競合との比較(規模・価格帯・品質・サービス・ブランド 等)
  • 差別化要因・参入障壁・強みの源泉
  • 業界内での評判・信用度(関係者ヒアリング等により把握可能な範囲)

4. オペレーション・組織体制

  • 生産・物流・サービス提供プロセスの概要
  • 生産拠点・倉庫・店舗・営業拠点の配置
  • 組織構造・人員規模・キーマン
  • IT・管理体制に関する基本的な状況

5. リスク・シナジー・今後の打ち手

  • 事業継続上の主要リスク(顧客集中、規制、技術、人材 等)
  • ベトナム特有の商慣習・制度に起因するリスク
  • 貴社とのシナジーポイント(製品・チャネル・技術・ブランド 等)
  • 本格DDで重点的に確認すべき論点の整理
  • M&A/出資/提携/通常取引など、関わり方ごとの留意点

※法務・税務・財務などの専門的なDDは本サービスの範囲外となりますが、必要に応じて専門家と連携した進め方についてもご相談いただけます。

調査手法の一例

案件ごとに最適な組み合わせをご提案しますが、主に次のような手法を用います。

  • デスクトップ調査(公的統計、企業情報データベース、ニュース、業界レポート 等)
  • 対象企業へのインタビュー(経営層、事業責任者、営業担当 等。可能な範囲で)
  • 取引先・業界関係者インタビュー(既存顧客・サプライヤー・業界団体 等。可能な範囲で)
  • 現地視察(工場、倉庫、オフィス、店舗 等)
  • 店頭・現地調査・競合確認(必要に応じて実施)

主な利用シーン

  • ベトナム企業とのM&A・少数出資・合弁を検討しており、事業面の実態を把握した上で本格DDに進むか判断したい
  • 重要な販売代理店・OEM先・サプライヤー候補について、長期的なパートナーとなり得るか確認したい
  • 既に取引関係はあるが、出資や提携を検討するフェーズに入り、改めて相手企業のビジネス・組織を整理しておきたい
  • ベトナムでの拠点戦略・チャネル戦略を見直すにあたり、特定企業を軸としたスキームを検討している

ご利用の流れ

初回相談(無料)

対象企業の概要・案件の背景・ご希望のスケジュール、プレDDの目的(GO/NO-GO判断、関わり方の検討、社内説明 等)、ご予算の目安をお伺いし、プレDDのスコープのたたき台をご提示します。

プレDD設計・お見積り

調査項目、調査手法(ヒアリング・視察の有無 等)、期間、成果物イメージを整理し、プロジェクト計画とお見積りをご提出します。

情報収集・分析

設計に基づき、デスクトップ調査・インタビュー・現地視察等を実施します。必要に応じて中間報告・意見交換の場を設け、論点の微修正を行います。

ご報告・ディスカッション

調査報告書(日本語)をご提出し、対象企業のビジネス実態、リスク・強み・シナジーの整理、本格DD・交渉・提携方針に関する示唆についてディスカッションさせていただきます。

次フェーズへの接続(ご希望に応じて)

本格的なビジネスDDの深化、他候補企業との比較・ポートフォリオ検討、M&A・提携スキームの検討・交渉支援など、次フェーズのご相談も承ります。

お問い合わせ

ベトナム企業とのM&A・出資・提携・長期取引を検討している/まずはプレDDで相手先のビジネス実態とリスクを整理したい/どの程度の深さでプレDDを行うべきか相談しながら決めたい――といったご状況の際は、ぜひ一度ご相談ください。

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