各種デューデリジェンス実施

デューデリジェンスのサービス内容

M&Aの進行に不可欠な財務・税務、法務、ビジネス、人事およびテクニカル等の各種デューデリジェンス(DD)を実施します。原則はONE-VALUEに所属する各分野の専門家によるデューデリジェンスを実施しますが、お客様の要望に応じて一部、外部の専門家を活用することも可能です。

具体的には、下記のデューデリジェンスを実施します。

財務・税務デューデリジェンス

M&Aの最終的な取引価格の算定や財務・税務リスクを発見するために、売手企業の貸借対照表、損益計算書を始めとする各種の財務情報を精査します。特にベトナム企業の場合は二重帳簿の採用、簿外債務の存在、資産の不適正な評価等の各種リスクが散見されるため、重要な精査項目となります。

法務デューデリジェンス

売手企業に内在する法的リスクを発見するために、各種契約、株式の発行内容、訴訟・紛争リスク、各種ライセンス・許認可等に焦点を当てながら精査を行います。日本とベトナムでは契約書のフォーマットや商習慣が大きく異なるため、ベトナムの法務に精通した専門家による精査が必要です。

ビジネスデューデリジェンス

売手企業の営業、経営、市場状況等を詳細に調査・分析し、買収後のシナジー効果や案件そのものの評価をサポートするプロセスです。売手企業が事業を行う市場環境や、企業そのものの強みや弱みを精査し、リスク評価や価値創造の機会を明らかにします。、適切な取引条件を設定することを目的とします。

人事デューデリジェンス

売手企業の人的資源や労働条件を詳細に調査するプロセスで、労働契約、従業員の能力・スキル、組織構造、報酬制度、労働関連訴訟・紛争リスクに焦点を当てます。ベトナムにおける労働法規制や文化の違いを考慮し、人事管理の専門家が適切な評価を行い、統合後の人事戦略やリスク管理をサポートします。

テクニカルデューデリジェンス

売手企業の技術力や開発能力を評価するプロセスで、製品・技術の特性、研究開発体制、知的財産(特許・著作権等)、技術ライセンス契約、競合状況等に焦点を当てます。業界知識を持つ専門家が技術革新や市場環境に対応できるか評価し、買収後の技術統合や成長戦略を策定するための情報を提供します。

ITデューデリジェンス

買収対象企業のITインフラ・システムの適切性と効率性を評価するプロセスで、システム構成、データセキュリティ、IT運用管理、ライセンス契約、IT投資計画等に焦点を当てます。IT専門家がシステム整合性やセキュリティリスクを評価し、買収後のIT統合やデジタル化戦略をサポートするための情報を提供します。

環境デューデリジェンス

買収対象企業の環境リスクや持続可能性を評価するプロセスで、環境法規制遵守、廃棄物・排水管理、温室効果ガス排出量、環境アセスメント、リスク対策等に焦点を当てます。環境専門家が法令遵守や環境影響を調査し、買収後の環境戦略や持続可能な経営をサポートするための情報を提供します。

デューデリジェンスサービスの流れ

ONE-VALUEは以下のような流れに沿って、M&Aにおけるお客様のデューデリジェンスを実施します。尚、ONE-VALUEがアドバイザリーを務める案件において当社がデューデリジェンスを行う場合は、①~③は実施せず、すぐに業務を開始することが可能です。

  • ヒアリング
    • 担当コンサルタントがお客様より案件の概要をお伺いします。
  • 御見積・デューデリジェンス計画の策定
    • ヒアリングした内容を基に、御見積およびデューデリジェンス計画の策定を行います。
  • 初期交渉
    • 提携条件の検討、基本合意書のドラフト作成などの準備を整え、ターゲット企業との交渉を実施します。基本合意契約の締結までを目指します。
  • IRL(資料要求リスト)の作成
    • デューデリジェンスの対象となる売手企業に対して提出を要求する資料、および質問項目のリスト(IRL)を作成します。各ケースに応じて作成をし、お客様が特に気になるポイントもヒアリングした上で盛り込みます。
  • デューデリジェンスの実施
    • 売手企業から提供された資料等を基にデューデリジェンスを実施します。実施期間中は中間報告、および最終報告を行います。中間報告において追加で調査が必要であるとお客様が判断した場合は、最終報告までに追加の精査を行います。

料金体系

デューデリジェンスについてはフルスコープDDとレビューDDの2つの料金体系をご用意しております。

①フルスコープDD

企業の買収価格やディールに影響を与える可能性のある項目について、網羅的に資料を要求し精査を行うデューデリジェンスです。

②レビューDD

ヒアリング結果を基に、問題がありそうな点にフォーカスして資料を要求し、レッドフラグ(ディールキラーとなり得る項目)に集中して精査を行うデューデリジェンスです。フルスコープDDよりも金額がお安くなります。