ベトナム企業調査・プレDD(M&A初期調査)
M&Aの検討初期段階において、情報の少ないベトナム企業に対して直ちに本格的なデューデリジェンス(DD)を実施することは、費用対効果(ROI)の観点から得策ではありません。
ONE-VALUEの「プレDD(簡易買収監査)」は、基本合意(MOU)や本格DDへ進む前に、対象企業の実態と致命的なリスク(Deal Breaker)を低コストかつ短期間で確認し、「この案件を前に進めるべきか/撤退すべきか」の初期判断を支援します。

プレDDの位置づけ
プレDDは、案件初期(意向表明や基本合意の前)に実施する重要項目に絞ったスクリーニングです。網羅的な精査を行う通常DD(詳細DD)と異なり、交渉テーブルに乗せる価値の有無を見極めるための調査として機能します。
ONE-VALUEの特長
現地実態を踏まえた初期スクリーニング
ベトナムでは「優良企業として紹介されたが実体が薄い」「オーナーに不確かな噂がある」といった初期段階の見落としが、後工程の損失につながるケースもあります。プレDDにより、見込みの薄い案件へ過大なDD費用を投下するリスクを抑えます。
現地コンサルタントによる実務型の確認
公開情報の確認に加え、現地コンサルタントが独自ネットワークや現地訪問を通じて「実態」を確認します。相手先に知られにくい形での情報収集(デスクトップ調査・外観確認等)を中心に設計可能です。

調査内容
1. 企業実態・基礎情報の確認
- 登記情報の確認(設立年、資本金、株主構成、法定代表者、登録住所等)
- 所在確認(オフィス・工場の稼働状況の確認、外観確認等)
- 事業実態の裏取り(Webサイト、事業ライセンス内容と実際の活動の整合性確認)
2. レピュテーション(風評)・コンプライアンス調査
- 過去の訴訟歴、行政処分、税金滞納、労働争議等の公的記録の調査
- 業界内での評判、オーナー経営者の経歴や反社チェック(ベトナム現地基準)
3. 簡易財務分析(入手可能な場合)
売り手から提供された初期的な財務データ(PL/BS)をもとに、異常値や不自然な点がないかを簡易レビューします。
活用シーン
- M&A仲介会社から紹介された案件の情報信憑性を確認したい
- 競合も検討しており、早期に「進める/見送る」を判断したい
- 本格DDの予算確保前に、社内稟議に耐える客観材料を揃えたい

M&A初期調査・プレDDに関するご相談
「まずは低コストで相手企業の素性を把握したい」という段階からご相談いただけます。
よくある質問
Q. 相手企業に知られずに調査できますか?
A. はい、可能です。プレDDは基本的に、デスクトップ調査や外観確認を中心とした「秘密裏に行う調査」を軸に設計します。
Q. 調査期間はどのくらいですか?
A. 範囲によりますが、通常はご依頼から1〜2週間程度でレポート提出が可能です。
Q. 財務諸表が入手できない場合でも調査できますか?
A. はい。非上場企業は財務情報が公開されないことが一般的であるため、登記情報、風評、事業実態等を中心に判断材料をご提示します。



