M&Aを目的とした調査

ベトナムM&Aを目的とした調査とは

ONE-VALUEの「M&Aを目的とした調査」は、ベトナムでのM&A・出資・合弁設立を見据えた、オーダーメイド型の企業・市場調査サービスです。いわゆる一般的な市場レポートではなく、案件を具体的に前に進めるための「M&A起点リサーチ」である点が特徴です。

  • どの領域・バリューチェーンに投資すべきか
  • どのようなスキーム(完全子会社/マイノリティ出資/JV 等)が現実的か
  • どの企業をロングリスト・ショートリストに載せるべきか

といった問いに対し、M&A戦略の整理から、ロングリスト/ショートリストの作成重点候補のビジネス実態・シナジー仮説の整理までを一つのプロジェクトとして実施します。

ONE-VALUEのM&A向け調査が選ばれる理由

1. 代表ホアのネットワーク:企業トップ同士の繋がり

ONE-VALUE代表のホアは、15年のベトナムビジネス経験を通じて、ベトナムの企業や政府機関とネットワーク・関係性を築いてきました。本サービスにおいても、これらのネットワークを適宜活用しながら支援を行います。

とりわけ、企業のトップ同士の繋がりは、M&A関連の支援において重要なアドバンテージとなるケースが多いです。

2. 独自案件を有する:自社で日々ソーシングを実施

ONE-VALUEでは、日々のソーシングを全て自社で内製化しています。独自ネットワークから、市場に出回っていない独自案件を獲得することも珍しくありません。

このような独自案件を含め、経営者の意向や企業内部の詳細情報のヒアリングを円滑に行えるため、市場に出ていない、かつ温度感の高い有望案件のご紹介につながることがあります。

3. M&A戦略起点のリサーチ:領域・スキームまで整理

いきなり企業リストを作り始めるのではなく、まず貴社の前提を丁寧に整理します。

  • 貴社がベトナムで実現したい事業戦略・シナジー
  • 既存ビジネスとの関係性(技術/製品/チャネル/人材)
  • 投資スタンス(規模、支配力の度合い、投資回収のイメージ)

そのうえで、ターゲット領域、垂直/水平統合の方向性、現実的なスキーム(M&A/マイノリティ出資/合弁設立 等)を整理し、戦略に整合する形でロングリスト/ショートリストの設計・絞り込みを行います。結果として、「まとまったリストはあるが、結局どこを見ればよいか分からない」といった状況を避けることができます。

4. ロングリストからショートリストまで、一貫したターゲット選定

ONE-VALUEは、独自の企業データや現地ネットワークを活かし、候補企業のロングリスト作成からショートリスト確定までを一気通貫で支援します。

  • ロングリスト:条件に基づき企業を幅広く抽出(数十社〜数百社規模)
  • 絞り込み(ミドルリスト):公開情報、基本的な財務・事業情報、レピュテーション等で除外
  • ショートリスト:戦略フィット、シナジー、オーナーシップ、初期リスク等で優先候補(数社〜十数社)に絞り込み

「今後、具体的なコンタクト・交渉に進める候補群」を明確化します。

5. 垂直統合/水平統合の視点での提言

バリューチェーン全体の中で、どの領域を取りに行くべきかを整理するために、垂直統合/水平統合の観点でシナリオを比較します。

  • 垂直統合(上流:原材料・サプライヤー/中流:製造・加工・物流/下流:販売チャネル・サービス)
  • 水平統合(同一バリューチェーン上の競合・類似プレーヤー、地域・セグメント・価格帯の違い)

これらを踏まえ、「上流投資のメリット/リスク」「水平統合のメリット/リスク」「川上・川下のどこに踏み込むとシナジーが最大化するか」等の観点から提言します。

6. ベトナム全体に詳しいからこその業界横断視点

ONE-VALUEは、ベトナム専門のプロフェッショナル・ファームとして、製造業/インフラ/エネルギー/物流/IT/消費財/小売/EC等、多様な業界のプロジェクトを支援しています。

個別業界の中だけでなく、ベトナム経済全体のトレンド、政策・規制動向、他業界の成功・失敗事例も踏まえ、「この領域に長期的な伸びしろがあるか」という視点でコメントが可能です。

主な調査内容・アウトプットイメージ

1. ターゲット領域・テーマの定義

貴社のベトナム事業戦略・既存ビジネスを踏まえ、参入・強化を検討すべき業界・サブセグメント、バリューチェーン上の狙い所、有望領域の優先順位を整理します。

垂直/水平統合の観点から、上流取り込み案、同業・隣接領域の統合案、新規領域への拡張案などのシナリオを比較します。

2. ロングリスト作成

公的データ、企業データベース、業界団体情報、現地ネットワーク等を用いてロングリストを作成し、社名、所在地、設立年、事業内容、規模感(把握可能な範囲で)、主要顧客・チャネルのイメージ等を整理します。

3. ショートリスト化のためのスクリーニング

デスクトップ調査や可能な範囲での関係者ヒアリングを通じて、戦略フィット、強み、オーナーシップ構造、レピュテーション、潜在リスク等を評価します。

「優先的にアプローチすべきA群」「条件によって検討余地のあるB群」など、優先度別に整理します。

4. 重点候補に対する簡易ビジネス分析とシナジー仮説

ショートリストの中でも有望な企業について、事業モデル、競争優位性の源泉、貴社とのシナジー、垂直/水平統合のイメージ等を整理し、「なぜこの企業を優先すべきか」を社内で説明しやすい形にまとめます。

調査手法の例(目的に応じて組み合わせ)

  • デスクトップ調査(公的統計、企業情報サイト、ニュース、業界レポート等)
  • 企業データ・企業データ販売サービスの活用(売上規模、輸出入実績、株式構成等)
  • 業界関係者・有識者ヒアリング(評判、ポジション、強み/弱みの把握)
  • 現地視察・店頭調査(必要に応じて)

※本サービスは、M&A・出資・合弁設立に向けた「戦略・ターゲット選定」のための調査・分析です。法務・税務・会計面の詳細なデューデリジェンスは、別途専門家によるDDを前提とします。

ご支援の流れ

  1. 初回相談(無料):事業方針、想定業界・規模・エリア、投資スタンス、スケジュール感を確認し、調査で明らかにする範囲を整理します。
  2. プロジェクト設計・お見積り:領域定義、ロング/ショートリスト化のステップ、検討シナリオ、調査手法を設計し、企画書・お見積りをご提示します。
  3. 情報収集・分析:デスクトップ調査、企業データ分析、業界ヒアリング等を実施し、ロングリスト作成・絞り込み・ショートリスト化を進めます。
  4. レポート作成・ご報告:領域整理、ロング/ショートリスト、重点候補分析、M&A戦略案をまとめてご報告します。
  5. 次フェーズへの接続(ご希望に応じて):重点候補とのコンタクト、企業調査・プレDD、協業検討、PMI、営業支援等へ接続します。

費用・期間の目安

対象領域の広さ、候補企業数、分析深度、ヒアリング・現地視察の有無により変動します。

  • 期間:1業界・限定領域(ロング〜ショート)で約1.5〜2ヶ月/複数領域比較で約2〜3ヶ月
  • 費用:数十万円〜数百万円規模で設計することが一般的です(個別お見積り)

お問い合わせ

ベトナムでM&A・出資・合弁を検討しているが、領域・企業の優先順位を整理しきれていない場合はご相談ください。

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