店頭調査・現地視察調査

ONE-VALUEの「店頭調査・現地視察調査」は、いわゆる視察ツアーではなく、ベトナム人の専門調査員が現場に入り込んで行うフィールド調査です。店舗・売場・ショールーム・駐車場・工場・倉庫・林地など、実際のビジネス現場に調査員が出向き、価格・棚割・在庫・販促・オペレーション・安全面などを、決められたフォーマットで“測る/撮る/記録する”ことで、机上の情報では見えてこない「現場の実態」「運用のリアリティ」を可視化します。

一般的なミステリーショッパー(覆面調査)が、接客品質や店舗オペレーションを汎用的なチェックリストで評価するのに対し、本サービスは事業戦略・チャネル戦略の意思決定に必要な現場データの取得を目的としています。貴社の課題や仮説を起点に、プロジェクトごとに調査票やチェック項目をオーダーメイド設計し、市場調査・競合調査・消費者調査など他のリサーチと連動させることで、ベトナム事業全体の検討フレームの一部として機能する点が大きな違いです。

「現場を見たいが、日本から頻繁に出張するのは難しい」

「社内で“本当にそうなっているのか”確認したい」

このようなニーズに対し、ONE-VALUEの現地フィールドチームが貴社の“目と耳”として現場に入るイメージのサービスです。

ONE-VALUEの店頭調査・現地視察調査の特長

1. ベトナム全国をカバーするベトナム人調査員のネットワーク

ONE-VALUEは、ハノイ・ホーチミンを中心にベトナム人調査員・コンサルタントを多数抱えており、出張ベースでベトナム全国の現場に対応可能です。都市部から地方エリアまで、目的に応じた現場にベトナム人調査員が直接足を運びます。

  • ホーチミン市内のショッピングモール・ドラッグストア
  • ハノイ近郊のパパママショップ(個人商店)
  • メコンデルタの精米所や農産物集荷拠点
  • 中部・北部の林地やプランテーション
  • 都市部の駐車場・インフラ施設 など

現地語でのコミュニケーションが可能なため、店舗オーナー・現場責任者・スタッフへの自然なヒアリング、写真撮影や売場観察の許可取り、ローカルならではの暗黙のルールや慣行の把握なども、摩擦を最小限にしながら進めることができます。

2. 「視察ツアー」ではなく、再現性のある“調査”として実施

一般的な視察は、見学先や当日の説明に依存しやすく、記録が断片的になりがちで、後から比較・集計しづらいという課題があります。

ONE-VALUEの店頭・現地調査は、コンサルティングファームならではの設計思想で、調査目的・確認したい仮説に応じて事前にチェックリストや調査票を設計し、数値・写真・コメントで定量/定性の両面から記録します。複数店舗・複数エリア間で横比較できるフォーマットで集計・レポートし、再現性のある「調査」として実施します。

3. 他の調査・サービスとの組み合わせによる立体的な理解

店頭や現場を見ただけでは、その背景にある市場構造、消費者の認知・評価、競合企業の戦略、事業者側の意図・事情までを十分に解釈できない場合があります。

ONE-VALUEでは、店頭調査・現地視察調査とあわせて、市場調査(マクロ・業界構造・チャネル構造)、競合調査(価格・棚割・販促戦略・組織)、消費者調査(購買行動・チャネル選好・ブランド認知)、企業データ調査(特定事業者の財務・貿易状況)などを組み合わせ、現場で見えた事象を「なぜそうなっているのか」まで含めて解釈します。

その結果、ベトナム事業の戦略設計や配荷方針の見直しに直接つながるアウトプットをご提供できます。

実際に対応してきた現地調査のイメージ

メコンデルタの精米所・集荷拠点の実態把握

目的:日本企業による米・農産物関連ビジネスの検討に際し、メコンデルタ地域の精米所・集荷拠点の設備・衛生・物流フローを把握したい。

調査内容:ベトナム人調査員が現地に出向き、複数の精米所を訪問。施設の規模・設備、保管環境、現場オペレーション、周辺インフラなどをチェックリストに沿って記録。

成果:「どのレベルの設備・衛生水準のパートナーなら日本企業の基準に合うか」を判断する材料として活用。

都市部の駐車場・インフラ利用実態の調査

目的:都市インフラ関連サービスの検討にあたり、都市部の駐車場・パーキングの実際の運用・料金・利用状況を知りたい。

調査内容:ホーチミンやハノイの中心部〜郊外の駐車場を複数訪問し、料金体系、支払い方法、人の動き、稼働率の目安、オペレーション上の課題などを記録。

成果:新サービス導入時のターゲットエリア選定や料金設計の参考データとして活用。

パパママショップ(個人商店)の店頭調査

目的:Traditional Trade(TT)での自社・競合商品の取り扱い状況や売場を確認したい。

調査内容:複数エリアでサンプリングし、商品の有無、陳列位置、価格、POP・販促物、店主への簡易ヒアリング(仕入れ条件・売れ筋など)を実施。

成果:近代的小売(MT)では見えないTTチャネルの実態を把握し、配荷戦略・販促戦略の見直しに活用。

林地・プランテーションの現地視察

目的:木材・バイオマス・環境関連ビジネス検討にあたり、林地やプランテーションの状況を確認したい。

調査内容:植栽状況、アクセス道路、周辺インフラ、現地コミュニティとの関係などを観察・撮影。

成果:事業を行ううえでの地理的・社会的条件を把握する材料として活用。

店頭調査・現地視察で分かること

プロジェクトごとに設計は変わりますが、典型的には下記のような項目を把握します。

店頭・売場の状況

  • 取扱ブランド/SKU数
  • 価格・値引き・プロモーション
  • 棚割・フェイシング数・棚位置
  • POP・サイネージ・試食・サンプルの有無 など

現場オペレーション・設備

  • 人員配置・役割分担
  • 接客・販売プロセス
  • 在庫管理・補充の頻度
  • 安全・衛生に関する運用

現場で聞ける声

  • 店主・現場責任者・スタッフの認識
  • よく売れている商品・時間帯・曜日
  • 仕入れ条件・販社との関係性のイメージ

周辺環境・立地条件

  • 競合店舗との距離感
  • 来店客の動線・交通手段
  • 近隣施設(学校・市場・オフィスなど)

これらを写真・マップ・コメントを交えながら整理することで、「現場のリアル」を社内で共有できる状態をつくります。

ご支援の流れ

初回相談(無料)

調査の目的(例:配荷状況の確認/オペレーション実態の把握/事業性評価)、調査したいエリア・店舗種別・施設種別、ご予算・スケジュール感をお伺いし、確認すべきポイントを整理します。

調査設計・お見積り

サンプル数(店舗数/拠点数)、エリア(都市/地方、複数省にまたがるか 等)、チェック項目・撮影方針・ヒアリング内容を設計し、調査企画書とお見積りをご提示します。

フィールドワーク(実査)

ベトナム人調査員が現地に出向き、調査票に沿って観察・記録・撮影・簡易ヒアリングを実施します。実査中に想定外の気づきがあった場合は、適宜共有しながら柔軟に補正します。

集計・レポート作成

店舗/拠点ごとのサマリーと比較表、写真付きのケーススタディ、エリア別・チャネル別の傾向整理、事業への示唆・改善案を整理します。

ご報告・ディスカッション

オンライン/対面での報告会を実施し、戦略・営業・マーケティングの各施策につなげるディスカッションを行います。

費用・期間の目安

店頭・現地調査の費用・期間は、調査拠点数(店舗数・現場数)、対象エリア(都市部のみか、地方含む全国か)、チェック項目の詳細さ・ヒアリングの有無、他調査(競合調査・消費者調査等)との組み合わせ有無によって大きく変動します。

  • 期間:単一都市・小規模サンプル 4〜6週間程度/複数エリア・全国レベル 2〜3ヶ月程度
  • 費用:数十万円規模のスポット調査から、複数手法・複数エリアを組み合わせた数百万円規模のプロジェクトまで、ご予算に応じた設計が可能です。 ※詳細は、ヒアリングのうえで個別にお見積りいたします。

お問い合わせ

日本から頻繁に出張するのは難しいが、現場の実態をきちんと把握したい。取引先・パートナー候補・サプライヤーの現場を一度“自分の目”で確認したい。店頭・売場・オペレーションを見たうえで、戦略や配荷方針を見直したい。

このようなご要望がございましたら、ぜひONE-VALUEにご相談ください。ベトナム人調査員による全国対応のフィールドリサーチで、貴社の意思決定を支援いたします。

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